一丸で人口減少対策を 商議所新年互礼会で決意新た

 倉吉商工会議所(河越行夫会頭)は9日、JR倉吉駅前のホテルセントパレス倉吉で新年互礼会を開いた。市内の企業経営者ら約100人が出席し、喫緊の課題である人口減少対策に一丸となって取り組むことを確認した。

 1日に発生した能登半島地震での犠牲者を悼み、出席者が黙とうをささげて開会した。河越会頭はあいさつで、昨年末に国が公表した2050年の人口予測を念頭に「倉吉市の減少率は68・9%と大変ショックな数字。今、手を打たなければ本当に手遅れになる『待ったなし』の状況だ。干支(えと)である竜の様に飛躍する年となるよう、オール倉吉で人口増加のためにさまざまな事業を推進したい」と決意を述べた。

 来賓の平井伸治知事は、25年の県立美術館の開館や北条湯原道路の延伸に触れ「県中部が大きく変わろうとしている」とし、地元経済界と歩調を合わせて誘客政策などを実行する方針を強調。広田一恭市長は「人材確保につながる取り組みをより一層進めたい」と企業が抱える人材難に寄り添う姿勢を示した。

 式典ではこのほか、同商議所役員や議員の永年勤続表彰が行われ、功績を顕彰した。

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