和紙を使った照明作品を集めた「第20回因州和紙あかり展」が、鳥取市青谷町山根のあおや和紙工房で開かれている。和紙の特色や明かりの効果を生かした60作品が展示され、優しい光で館内を照らしている。3月24日まで。
同工房が毎年実施する全国公募展。一般とジュニアの2部門で審査した。
一般部門で大賞に輝いたURUWASHIさん(埼玉県)の「明鏡止水」は、見る角度によりさまざまな表情を見せ、銀色の台に写り込む光も幻想的な作品。鳥取県内からは、瓶に光を当て間接的に和紙で作った葉を照らした林久美子さん(北栄町)の「かみはかり」と、アジサイや落ち葉をあしらったシェードが評価を得た平木幸江さん(八頭町)の「日ざしをあびて」がそれぞれ入賞した。
国森洋館長は「今年は小さな作品が多かったが、精度の高いものが多く、光の作り方や陰影の見せ方が上手だった」と評した。
20回記念展として、2月3日は通常の営業時間(午前9時~午後5時)の後、夜の特別開館(午後5時半~同8時)を実施。前庭でライトアップも行う。特別開館時は観覧無料。