【東京ウオッチ】上下や規範にとらわれない場所で遊ぼう―人気アーティスト横山裕一さんが個展

いまのTokyoをつかむイベント情報(10日~18日)

  •  横山裕一「「アースデイ 1」(2023年、プラスチック、発泡スチロール、アクリル、マジック、石、H34.8×W35×D35cm、(C)Yuichi Yokoyama、Courtesy of ANOMALY、Photo by Ichiro Mishima)(提供写真)
  •  横山裕一「わたしたち」(2005―2007年、キャンバスにアクリル、H281×W440cm、A set of 100 「ファッションと密室」展示風景、ARATANIURANO、東京、2015年、(C)Yuichi Yokoyama、Courtesy of ANOMALY、Photo by Fuyumi Murata)(提供写真)
  •  イベント「アムール・デュ・ショコラ」で紹介されている「和菓子しょこらあわせ 山」(提供写真)
  •  三越をテーマにした小説集「時ひらく」(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【10日(土)】

 ▽「横山裕一個展『アースデイ』」(~24日、品川区・ANOMALY)

 国内外で高い評価を受けているアーティストの横山裕一さんの約10年ぶりとなる個展が、東品川のギャラリーで開催中だ。

 疾走感のある描線や「ドドドドド」「ワーワー」などのオノマトペ(擬声語)を使い、性別や国籍を超えたキャラクターを描く漫画が海外でも人気。「ネオ漫画」とも呼ばれる。 

 本展は美術家としての横山さんに焦点を当て、スクリーントーンを用いたパステル調の優しい色合いの絵画作品を中心に構成されている。

 最新作の絵画「協力」や立体作品「アースデイ」シリーズ、漫画のようにも見える人の顔の絵画も多く紹介。それらは人間以外の生物から観察された記録のような印象を与える。壁一面に人と動物の顔の作品を並べた「わたしたち」は圧巻。性格や性別、職業、年齢、社会的地位を超越した人間や世界の在り方を考えさせられる大作だ。

 横山さんは「色を使う絵画の制作は楽しい。面白い顔を描いた作品を通して、人間社会の上下関係や規範が昆虫から見たらどうでもよいことだと感じてもらえれば」と話し、「東洋にはそんな思想が...

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