【山崎あみ『うるおう』リコメンド#56】映画「夜明けのすべて」心地よい距離感と視線が心を優しく軽くする ※音声連動記事※

  •  <(C)瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会>
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  •  山崎あみ

 ラジオDJ、モデルなどマルチに活躍する山崎あみさんが、きょうが潤うコンテンツをお薦めします。YouTube&ポッドキャスト番組で山崎さんの詳しいお薦めトークを聴けます。「うるりこ」で検索を。

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 瀬尾まいこさんの小説を、三宅唱監督で映画化した「夜明けのすべて」(2月9日公開)は、気持ちを優しく、軽くしてくれます。

 月に1度、PMS(月経前症候群)でイライラが爆発して、周囲にぶつけてしまう藤沢さん(上白石萌音さん)と、パニック障害のある山添くん(松村北斗さん)。自分をコントロールできないことに苦しむ2人が、同じ小さな会社で働くことになりますが、互いの最初の印象は、良くありません。

 でも、相手の病気のことを知るとやがて、恋でも友情でもないのですが、助けになることはできるのでは、と考えて、行動を起こしていきます。

 お二人の表情やしぐさが、とてもきめ細かく、自然です。それだけでなく、会社の社長(光石研さん)や社員たちが見せる、心地よい距離感と温かな視線も、ぜひご覧になっていただきたいです。こういう人になりたいと私は思います。

 原作にはないプラネタリウムの要素が盛り込まれたきっかけ...

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