東京都渋谷区の神宮前交差点に4月17日、商業施設「東急プラザ原宿『ハラカド』」が開業する。地下1階には、銭湯「小杉湯原宿」がオープン。文化の創造や体験を提供する場を目指す最先端の施設で、街に集う人々が気軽に交流する拠点となりそうだ。(共同通信=中井陽)
男女それぞれの浴室に二つの浴槽と水風呂を設置し、保湿成分を配合した甘い香りの「ミルク風呂」も用意。富士山の背景画などを配した銭湯ならではの昔懐かしい内装に仕上げるという。運営するのは、杉並区高円寺北で1933年に創業した「小杉湯」。平日には約500人、休日は約千人が利用する、近隣住民に人気の銭湯だ。
3代目として経営する平松佑介さんは「銭湯の数は減少しているが、コミュニティーへの愛着や人のつながりが希薄になる中、銭湯は必要とされる思う」と説明。「原宿でも多くの人に日常的に来てほしい」と期待する。
ハラカドは、文化発信地としての役割を担ってきた原宿かいわいの歴史を踏まえ、ギャラリーや、交流サイト(SNS)で作品などを発信するために利用できるスタジオを開設。
さらに、多様な食文化の提案として、湯上がりに楽しめる食事「銭湯飯(仮)」を小杉湯...