【東京ウオッチ】難き時代、幸福願うひな人形の姿に触れる―ホテル雅叙園東京でひな祭りの展覧会

いまのTokyoをつかむイベント情報(17日~25日)

  •  国指定重要文化財「旧伊藤伝右衛門邸」(福岡県飯塚市)での展示を再現した日本一の規模の座敷びな=東京・目黒(提供写真)
  •  滋賀県の人形師・東之湖さんの作品「清湖雛物語」=東京・目黒(提供写真)
  •  宗達派「扇面流図屏風」(右隻 江戸時代 17世紀 大倉集古館蔵)(提供写真)
  •  ダニエル・ブラッシュ「山」(写真:Takaaki Matsumoto)(提供写真)
  •  イベント「旅する和菓子」で紹介されている広島の旬月神楽「神楽焼き 大長みかんバターと白小豆」(手前)など(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【17日(土)】

 ▽「千年雛めぐり~平安から現代へ受け継ぐ想い~百段雛まつり2024」(~3月10日、目黒区・ホテル雅叙園東京)

 ひな飾りや人形をはじめ、ひな祭りに関わる作品を紹介する展覧会が、目黒のホテル雅叙園東京で行われている。

 「百段階段」がつなぐ七つの部屋(東京都指定有形文化財)には、各地の伝統ひな人形から、現代作家による優美な作品、造形作家のユーモラスな創作びなまで1300体が並ぶ。精巧なひな道具や細工物も多く展示。

 ひな人形の起源は小さな人形に衣服を着せる平安時代の「ひいな遊び」。その後、装飾を施したおひなさまへと姿を変えるなど時代や流行によりさまざまな様式が生まれた。

 見どころは、福岡県飯塚市で国指定重要文化財「旧伊藤伝右衛門邸」をメイン会場に毎年開催される「いいづか雛のまつり」を再現した日本一の規模の座敷びな。「京の雅」をテーマに、平安時代の葵祭の様子を、800体の人形を使ってこまやかに表現した。

 滋賀県の人形師・東之湖さんの作品「清湖雛物語」は琵琶湖の豊かな自然を想像させられる。桜色や若草色、水色の衣装を着けた人形たちがかわいらしい。営業企画...

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