鳥取市の中心市街地に位置する瓦町に、若手芸術家の拠点施設が誕生した。作品作りやワークショップのほか、作品展や地域住民の交流の場など自由度の高い活用方法を想定。若手芸術家の発掘や育成だけでなく、中心市街地のにぎわい創出に期待が寄せられている。
新たな拠点施設の名称は「みふくや」で、築70年以上の廃業した旅館「三福屋」を改修した。木造2階建てで、延べ床面積が110平方メートル。2階は、若手芸術家による作品制作や地域住民などを対象にしたワークショップなどの開催を予定しており、用具などを洗うための幅約3メートルの水洗い場も用意している。約9畳の畳部屋もあり、寄席や地域住民の井戸端会議の場としての利用も想定する。
1階は土間とキッチン、多目的室があり、キッチンは店舗を持たない飲食業者への貸しだしなどを検討。土間は主に駄菓子屋、多目的室は芸術家の作品展示や販売を予定している。利用料金などは検討中で、4月の運営開始を目指す。