衆院島根1区補欠選挙(4月16日告示、28日投開票)を巡り、自民、立憲民主両党の幹事長が20日、相次いで島根入りし、激しい前哨戦を繰り広げた。全国3選挙区で実施される衆院補選のうち、現時点で島根1区は唯一、一騎打ちの構図となる見通しで、両党にとって負けられない一戦となる。自民の茂木敏充幹事長は党派閥の裏金事件を陳謝した上で「勝って自民の基盤を確かなものにし、党の再生を図る」と声を張り上げ、立民の岡田克也幹事長は「結果を出して次の総選挙につなげる」と息巻いた。
「外はすごい風雨。まさに嵐の中の船出となった」。松江市内で開かれた自民の新人、錦織功政氏(54)の事務所開き式に駆け付けた茂木氏は、党や陣営の置かれた状況を同日の天候になぞらえた。