「台湾の通勤ラッシュの時間帯って遅くない?」台北市を走る地下鉄・高架鉄道である台北捷運(台北MRT)の満員の車内で、観光客とみられる日本人男性が不満そうにこうつぶやいていた。3月上旬の平日午前8時35分ごろ。彼らは日本人の感覚から、この時間帯ならラッシュのピークを避けられると思ったのだろう。
日本人に比べて台湾人は良く言うと時間におおらか、悪く言うと時間にルーズだ。友人と会う約束をすれば15分ぐらい遅刻して現れるのは当たり前。反対にこちらが遅刻しても「没関係(大丈夫だよ)」と全く気にしない。会社でも「出社時間から5分くらいの遅れは遅刻とカウントされない」と堂々と話す。なお台湾の一般的な勤務時間は、日本と同様に午前9時ごろから午後6時ごろまで。
台湾人との時間の概念の違いにはもう慣れた。ただ、これも時間に対する考え方の差なのか、自分よりも歩くスピードが遅い人が多いのにはいまだに慣れない。こちらの人の歩くスピードにも、いつかは同化する日が来るだろうか。(台湾)
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