【東京ウオッチ】巨大なフィリックス・ザ・キャットが出現―ポップカルチャーと技術の関係、階級社会問うマーク・レッキーさん個展

いまのTokyoをつかむイベント情報(6日~14日)

  •  マーク・レッキー「FELIX THE CAT」(2013年)(Courtesy of the artist and Fondation Louis Vuitton,Paris)(Photo credits:(C)J☆(アキュートアクセント付きE小文字)r☆(アキュートアクセント付きE小文字)mie Souteyrat/Louis Vuitton)(提供写真)
  •  個展会場のマーク・レッキーさん=東京・表参道(Photo credits:(C)J☆(アキュートアクセント付きE小文字)r☆(アキュートアクセント付きE小文字)mie Souteyrat/Louis Vuitton)(提供写真)
  •  「Mid-Century MUJI展」で紹介されているミッドセンチュリー様式の要素が加えられた無印良品のプロダクト。手前はデイベッド(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【6日(土)】

 ▽マーク・レッキー個展「FIORUCCI MADE ME HARDCORE FEAT.BIG RED SOUNDSYSTEM」(~8月18日、渋谷区・エスパス ルイ・ヴィトン東京、入場無料)

 英国の権威ある現代美術賞「ターナー賞」を2008年に受賞したアーティストのマーク・レッキーさんの個展が、表参道で行われている。 

 労働者階級の出身で英リバプール近郊のサッカーのフーリガンとデザイナーズファッションが混在する街で育った。彫刻、映像、音などの作品にはポップカルチャーやレイブ音楽からの引用があふれる。英国の階級社会や自らのバックグラウンドを示唆した1970~90年代の英サブカルチャーに関わる作品でも知られる。本展では二つの代表的インスタレーションを展開。

 一つは、映像作品と巨大スピーカーを組み合わせた「Fiorucci Made Me Hardcore with SoundSystem」。レイブなどで踊る70~90年代の若者たちを巨大スクリーンに映し、音響と共に英ダンスカルチャーを伝える。「日本には90年代の英国音楽や文化が好きな人が多いと聞いた...

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