俳優・歌手の武田鉄矢さんが平日朝、ユーモラスに語るラジオ番組「武田鉄矢 今朝の三枚おろし」(文化放送をキー局に全国各地で放送)が30周年を迎えた。読み込んだ本を、いま関心の高い話題と絡めて取り上げる内容が聴く人の好奇心を刺激する。番組を通じて考えたことや人生観を聞いた。
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〈放送作家を入れず自身の言葉で話してきた〉
1970年代のフォークソングブームに乗っかってきた私どもがまず根を下ろしたのがラジオの深夜放送でした。その時に自分たちの味として自前のしゃべりを持っているかどうかが最初の「試し」だったんですね。自分がしゃべることに関してはネタはいつも持っていなくてはというしつけをされた世代です。それがすっかり体に染みこんでしまって。
〈取り上げる本は自身で選ぶ〉
10冊読んで取り上げられるかなと思うのがそのうち2冊。だからずーっと勉強してないと危ない。ネタがないっていう夢も見たことがあります。毎朝机の前に座って3時間お勉強です。本に書いてある内容や話題が自分にどう絡んでくるのか。そのきっかけがないとものすごくしゃべりにくい。それをノートに書き留めます。
〈硬派な本もなぜか親...