俳優の江口のりこと中条あやみが、映画「あまろっく」(19日公開)でダブル主演を務めた。兵庫県尼崎市を舞台に、一風変わった家族の絆を描く。江口は「他人同士が集まって新しい家族をつくる。そこに決まったルールや条件なんてないのかな、と感じた」と話す。(共同通信=高田麻美)
大手企業をリストラされて実家に戻り、ニートのような生活を送っている39歳の優子(江口)。ある日、能天気な父(笑福亭鶴瓶)が再婚相手として20歳の早希(中条)を連れてきて、気まずい同居生活が始まる。
中条と鶴瓶が夫婦になるという設定は「下手をするとファンタジーになってしまう」と江口。年下の義母に戸惑う優子の心情を「地に足の着いた芝居で表現するのが難しかった」と振り返る。
中条は大先輩の鶴瓶に対する「無意識の遠慮」をなくすよう心がけたという。「撮影前から毎日、携帯に貼った(鶴瓶)師匠の写真を見て『この人は私の旦那さん』と自分に言い聞かせた」と驚きの役作りを明かした。
兵庫県出身の江口、大阪府出身の中条をはじめ、主要キャストは関西出身。尼崎での長期ロケ中は、せりふ以外にも関西弁が飛び交い「すごくアットホームな雰囲気だった」と中...