こちらでのエッセーでもちょくちょく出させてもらっている私の息子も、あと3カ月ほどすれば4歳を迎える。こないだ生まれたばっかりなのに…と思っていたが月日がたつのは早いものだ。
夜中にふと、生まれた頃の写真なんかを何の気なしに見ていると、確かに成長著しい。ひらがなが読めるようになったなぁと思ったらカタカナも読み始めてきていて、カタカナと並行しながらなんとアルファベットまで分かるものが出てきた。落語会の余ったチラシの裏面を落書き帳として使い、一緒になってひらがなを書く稽古をしているひとときが、今とても楽しい、かけがえのない時間となっている。
「パパはたばこを吸ってくるから、ちょっと一人で書いててねぇ」と言って、その場を離れて自分の部屋で一服。すると、吸い終わりもしないうちに「パパ見て! 自分の名前を書いたの!」と言って見せに来る。
見てみると、親ばか全開だが、なるほどたいしたもの。ちゃんとひらがなで自分の名前が書けているのだ! それも全ての字があべこべ(鏡文字)で。
「上手に書けてるよ~! だけど、ちょっと惜しい! 全部逆になってるね!」。そう私が言うと「だったらパパが反対から読んだら良い...