北海道留萌市の高校生を橋から転落させて殺害したとして、旭川市の21歳と19歳の女性が逮捕された。容疑者のふたりの女性は高校生とそれまで面識はなく、交流サイト(SNS)での写真トラブルをきっかけに会い、その翌日未明に殺害に及んだと報じられている。
トラブルのくわしい内容や殺害に至った経緯などはまだわからないが、本当に殺害のきっかけとなったのがSNSでの写真トラブルだとするならば、「それだけで人をあやめるのか」とあまりの短絡に驚かされる。ただ、ここからは事件を離れた一般論になるのだが、とくに若い世代にとってはSNSやネットの世界は現実と同じくらい、ときには現実以上に自分にとって大切な場であることが少なくない。
最近の若い作家の小説を読んでいると、ゲームなどオンラインでのやりとりで生きる気力を失ったりお互いに恋愛感情を抱いて高揚したりといった話がごく自然に出てきて、リアル世界との境目はほとんどなくなっているのを感じる。
では、そこでトラブルがあったときに憎しみがつのって「相手を消してやりたい」とまで思ったときに、それをリアル世界で実行に移さないようにするにはどうすればよいのか。
もちろん、...