鳥取市国府町ゆかりの万葉歌人、大伴家持を顕彰する公募短歌大会「第30回記念大伴家持大賞」(鳥取市主催、新日本海新聞社など共催)の出前講座が8日、同市国府町宮下の宮ノ下小であった。家持大賞選者で鳥取県歌人会会長の押本昌幸さん(72)が講師を務め、3年生32人が今年のテーマ「鳥」で短歌作りに挑戦した。
押本さんは「短歌は俳句の五七五に七七が入ることで、より自分の気持ちを表すことができる」と説明。短歌を作るこつを絵に例え、「自分が言いたいことを絵で想像し、そこから五七五七七に当てはめていこう」とアドバイスした。
児童らは、スズメやツバメなどの身近な鳥を思い浮かべ、声に出し指折り数えて作品作りに集中。
餌を待つひなを詠んだ東川直生さん(9)は「鳥の気持ちになって考えることができた」と満足そう。山本美桜紀さん(8)は「学校から見たことを歌にできて楽しかったので、違うテーマでも作ってみたい」と話した。
大伴家持大賞の応募締め切りは31日。