岩美町延興寺の延興寺窯の展示会が、鳥取市栄町の鳥取たくみ工芸店で開かれている。温かみのある白や海を思わせる深い瑠璃など、暑い夏に涼を運ぶ器が並ぶ。１２日まで（水曜定休）。
年１度の恒例展。両手付きのわん、端正な表情の片口、リズミカルなわら描きが印象的な鉢など、７月に登り窯で焼き上げた９０種５００点以上をそろえた。
窯元の山下清志さん（７５）によると、火の回り方を考慮し、まきのくべ方や器の置く場所に細心の注意を払うという。今年は近年の中で一番の出来だったとし「場所による温度差があるので、釉薬（ゆうやく）のかけ方の調整など反省点はある。これで終わりということはなく、追求し続けることが大切」と話した。
