1980年代にトップアイドルとして活躍し、幅広いジャンルで才能を発揮してきた南野陽子。デビュー40周年を来年に控え、今年6月にはTBSの人気音楽番組「ザ・ベストテン」出演時の映像集も発売された。ベストテンの思い出を聞く連載(5回続き)の第1回。
× ×
〈ベストテン初出演は1986年2月。18歳で「さよならのめまい」を歌唱しました〉
初めては「テレビってこういう世界なんだ」と驚きの連続でした。自分の声がモニターから返ってくるのも違和感があるし、どこを見て歌ったらいいか分からない。横を見れば有名な歌手がいて、私は本当にここにいていいのかな、と居心地の悪さがありました。
〈そんな内心を感じさせない、初々しくも堂々としたステージです〉
本当は誰より緊張しいだと思うんですが、いつも「全然緊張してないでしょ」と言われますね。
〈出演回数は特番を含め60回以上に及び、映像集はディスク3枚組みに〉
ディスク3(に収録された回)ぐらいになるとなんとなく「ああ、ここにいてもいいんだな」という感じになりました。
こうやって見ると、くすぐったい青春時代ですね。10代から20代の一番多感な頃の成長や「...