田中千鳥の世界 没後百年とこれから(8)「けむり」

千の鳥となってかなたへ

  • 絵・アジコ

漆原 正雄

 チドリさんは駅の待合室にすわっていました。父親の帰りを待っているのか、それともじぶんが汽車に乗るべきなのか。意識がぼんやりとしていて、よくわかりません。ときどき、息が吸えないくらいはげしい...

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田中千鳥の世界 没後百年とこれから (記事一覧へ)

田中千鳥の世界 没後百年とこれから (記事一覧へ)

大正時代に写実的な詩文を残し7歳でこの世を去った鳥取市気高町の少女、田中千鳥。没後百年の来年、同市在住の詩人、漆原正雄さんが千鳥作品を基にした創作童話を描きます。夭逝(ようせい)の詩人が曇りのない眼で見た世界と、そこから広がる心象風景をご堪能あれ。

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