井之脇海×上川周作、窪塚愛流×篠原悠伸が戦争テーマの2人芝居に挑む 舞台「ボクの穴、彼の穴。W」

  •  「ボクの穴、彼の穴。W」に出演する(左から)上川周作、井之脇海、窪塚愛流、篠原悠伸
  •  「ボクチーム」の井之脇海(左)と上川周作
  •  「彼チーム」の窪塚愛流(左)と篠原悠伸

 戦争を題材にしたフランスの絵本が原作の舞台「ボクの穴、彼の穴。W」が、9、10月に東京と大阪で上演される。登場人物は戦場に取り残された2人の若い兵士だけ。敵対する2人は穴の中に身を隠し、互いに銃を向け合うが、孤独と空腹にさいなまれる極限状態の中で、次第に相手に思いをはせるようになる。

 演出はノゾエ征爾が担い、井之脇海と上川周作による「ボクチーム」、窪塚愛流と篠原悠伸による「彼チーム」の2組が交互に公演する。重いテーマと向き合いながら、濃密な2人芝居に挑む2組に意気込みを聞いた。

 記者 この作品のどんなところに魅力を感じましたか。

 井之脇 まずは二人芝居という点に魅力を感じました。いつか挑戦したいなと思っていたので。内容も戦争の話だけど、決して現代のわれわれに縁遠い話ではない。人を知ること、信じること、誰かを簡単に悪と決めつけていないか、いろいろと考えさせられます。

 上川 お互いの姿が見えない中で相手に思いをはせたり、想像を膨らませたりしていく過程がリアルに感じられます。戦争を自分ごとに置き換えられるというか、日常生活でも想像力を働かせなければいけないと思って、この本に挑戦する覚悟を決...

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