筋トレしろ、本を読め、脱毛しろ、髪形を変えろ、肌を磨け、太っているなら痩せろ、背が低いならシークレットブーツを履け、アプリで出会いまくれ、街では片っ端からナンパしろ、ジャンクフードは食うな、安い酒は飲むな、ポルノは見るな、スマホばっかいじってんな。女なんて星の数ほどいるんだから、口説くためのノウハウなんかそこらじゅうに転がってるんだから今すぐ行動しろ、失敗してもウジウジするな、モテたかったら・稼ぎたかったら・いい車に乗りたかったらとにかく戦え、勝って自信をつけろ、男としての価値を上げろ─。
そんなメッセージで注目されようとする男性たちが、最近ＳＮＳで盛んに活動しています。筆者が代表を務める「桃山商事」メンバーの佐藤は、彼らを“男磨き界隈（かいわい）”と呼んでいましたが、「塾」や「大学」といった看板を掲げている人も多く、それは「男らしさ」を巡る自己啓発セミナーのようにも映ります。
２０００年代にベストセラーとなった『モテる技術』（デイビッド・コープランド／ロン・ルイス著）や、２０１０年代にインターネット上でブームになった「恋愛工学」など、スキルや心構えを身につけることにより、まるでゲー...
