尼子氏の興亡テーマに熱弁 「境港楽」講座で平原さん

 郷土の歴史文化を学ぶ連続講座「境港楽」が境港市竹内町の市老人福祉センターで開かれ、安来市立歴史資料館館長の平原金造さん(72)が「尼子氏の興亡」と題し熱弁をふるった。

 平原さんは、尼子を「あまご」と読む由縁や、戦国時代の地方の守護、守護代、国人といった権力構造を説明。守護代として出雲にやってきた尼子氏が月山富田城を拠点に策略を駆使して出雲国、伯耆国を支配し、鉄、港、銀を手に入れ、戦国大名に成り上がり、毛利氏との覇権争いに敗れる過程を詳しく解説した。

 尼子氏の居城だった月山富田城が「日本一の山城」と言われる理由について、規模の大きさや難攻不落だったこととともに、歴史の転換期となった戦があったことを強調。「中国地方で巨大戦国大名だった大内氏が富田城で大敗したことで下克上で滅び、毛利氏が中国地方に覇者になった」と説いた。

 講座には市民ら約60人が参加。受講した早瀬結美さん(同市竹内町)は「境港でも尼子毛利の合戦があったので関心があった。尼子氏がどのように台頭したかがよくわかり、面白かった」と話した。

(久保田恭子)

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