無名の青年は水俣病を歴史に刻む使命を負った。写真家桑原史成さんと水俣との軌跡

  •  桑原史成さんが1970年に撮影した、水俣病患者の船場岩蔵さん。岩蔵さんの不自由な手を、妻が後ろから支えてくれた
  •  1962年、水俣市で取材する桑原さん(英伸三さん撮影)
  •  1970年、水俣病患者の船場岩蔵さんの手(桑原史成さん撮影)
  •  船場岩蔵さんを撮影した写真を手にする桑原史成さん
  •  1960年、胎児性患者の上村智子さん一家。当時4歳の智子さんは首がすわらず父親に抱かれている(桑原史成さん撮影)

 指が湾曲したまま硬直した、漁師の手のモノクロ写真。「公害の原点」と言われる水俣病の残酷さを、ありありと伝えてきた。撮影したのは写真家の桑原史成さん(88)だ。水俣病を先駆的に報じ、60年以上現地に足...

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