AIの罪を裁くには…近未来舞台の法廷劇「INTER FACE」

現役エンジニアの下向拓生監督が語る「AIの心、人の心」

  •  「これからもAIや情報技術の知識を生かして創作を続けていきたい」と話す下向拓生監督
  •  映画「INTER FACE 知能機械犯罪公訴部 01 ペルソナ」より。劇中で「被告人」となる人工知能が映し出されたタブレット<(C)2025 INTERFACE>
  •  映画「INTER FACE 知能機械犯罪公訴部 01 ペルソナ」より。主人公の検事、米子(左)<(C)2025 INTERFACE>
  •  映画「INTER FACE 知能機械犯罪公訴部 01 ペルソナ」より。米子の相棒となるAI搭載の検察官バッジ「テン」<(C)2025 INTERFACE>
  •  映画「INTER FACE 知能機械犯罪公訴部」ポスタービジュアル<(C)2025 INTERFACE>

 人工知能(AI)が関わる犯罪をどう裁くかをテーマにした映画「INTER FACE 知能機械犯罪公訴部」全3部作が、2025年1月10日から順次公開される。

 メガホンを取ったのは、現役AIエンジニアの顔も持つ下向拓生監督。「謎解きを楽しみながら、AIの心、人の心について、いろいろなことを考えてもらえる作品になったと思う」と話す。

 個人の好みを学習し、本人に代わって物事を判断できる「分身AI(デジタルツイン)」が普及した近未来。AIを犯罪の主体として起訴できる法律の施行を受け、検察庁に設置された「知能機械犯罪公訴部」の新任検事・米子天々音(吉見茉莉奈)の奮闘を描く。

 大学時代に映画の自主製作を始めた下向監督。卒業後は長野県の精密機械メーカーで働きながら、映像技術や脚本の書き方などを地道に学んできた。

 AI犯罪を巡る法廷劇のアイデアが生まれたのは「ドラマ『リーガル・ハイ』に影響を受けて」刑事裁判を傍聴した時だ。被告人への質問によって「故意に事件を起こしたかどうか」を調べる過程が、コンピューターにさまざまな質問をして、知能の程度を判定する「チューリングテスト」に似ていると感じた。

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