【シトウレイの街角スタイル研究所】「2024年冬編」アメカジに「原点回帰」 女性性解放から正反対へ

  •  トレンドのアメカジ風ジャケットとタイトスカート=9月、パリ
  •  アメカジスタイルにヒール靴で女性らしさを演出=9月、パリ
  •  デニム・オン・デニムをおしゃれに=9月、パリ
  •  アメカジジャケットとタイトロングスカートでトレンドシルエットに=10月、パリ
  •  ボーダーの下にチェック柄を重ねた柄×柄のレイヤード=10月、パリ

 シトウレイです、こんにちは! 今回は2025年春夏のパリコレクションの会場周辺で見えてきた傾向をお話します。ファッションの流れが180度変わり、「アメカジ」がおしゃれモード女子の間でトレンドになったんです!

 ここ数年。ファッションは「女性性」を解放するべく、おなかをチラ見せ、背中パッカーン、肩出し、脚出し…等々、肌の露出は進化していました。そしてちょうど1年前の24年春夏。「ショーツのファッション化」という事件が起きました。女性性の解放を最終地点までやり尽くした焼け野原の後に訪れた、アメカジトレンドの爆誕!

 原因は幾つかあります。まずは「女性性から離れてみる」というムーブメント。色気とか女らしさとかいわゆる「女性っぽさ」から一度離れよう、ただ抜け感とかニュアンスのような雰囲気のあるテイストはやり尽くしたから、いっそ正反対の「メンズっぽく、かつ土臭いもの=アメカジ」にいってみよう、と。

 もう一つは「原点回帰」。ここ数年よく話題に上るクワイエットラグジュアリー(装飾的ではなく、シンプルで質の高いものを着ることこそが贅沢)というトレンドの背景には、原点回帰の動きがあります。服としてあるべき...

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