鳥取城北高バスケットボール部男子が鳥取県勢で初めて全国高校選手権の決勝に挑んだ29日、同校では生徒や職員が集まり、試合の行方を見守りながら声援を送った。昨年準優勝の強豪・福岡大大濠相手に敗れはしたものの、準優勝の快挙を成し遂げた部員らをたたえた。
生徒と教職員約70人が校内のホールで試合を観戦し、得点や好守の度に「おっしゃ」「やった」と熱のこもった声を上げた。44―34と食い下がった折り返しの第2クオーター終了時、3年生の山崎竜空さん(17)は「すぐに追いつく力はある。後半頑張って逆転してほしい」と願った。
第3クオーター以降は劣勢が続く中、徐々に点差は開いたが「まだまだ」と生徒らは声を張ってエールを送った。結果は57―77で敗戦したが、生徒らは大健闘した部員らに惜しみない拍手を送り、西村岩雄副校長は「負けはしたが、みんなに大きな夢を見せてもらった。誇らしい。学校を上げてねぎらってあげたい」と語った。