新年に立派な目標を掲げるのをあきらめた。30代の初め頃までは、新年には欠かさず目標を設定していたのだが、ここ数年気づいたことがある。その年の目標を1年間覚えていられないのだ。1年どころか、2カ月ほどできれいさっぱり忘れていることが多い。
たとえ忘れたとしても、目標を設定することに価値はあるだろう。しかし私の場合、掲げた目標がプレッシャーとなり、足を引っ張ることもあった。頑張ろう、頑張ろうと意気込みすぎて、少しでもうまくいかないと焦ってしまう。そうやって毎年スタートでつまずいてきた。そこで私のように焦りがちなタイプは、新年に目標など設定しない方がいいのではないかと考えるようになった。
例えば今年の休み明け、1月6日からの数日は体調がボロボロだった。毎日片頭痛が治まらず、やらなければならない仕事をこなすことで精いっぱい。ふう、危なかった。もし新年に意識の高い目標を設定していたら、この状況がもどかしくて泣くところだった。よかった。おかげで、なんとかギリギリ乗り越えた自分を褒めることさえできた。
新年はさわやかすぎる。青い空、すっきり冷たい空気、初詣で訪れた神社の厳かな雰囲気。まだ書き込まれ...