タイムスリップのマイナス面に着目 映画「タイムマシンガール」木場明義監督「突っ込みどころも楽しんで」

  •  映画「タイムマシンガール」より。主人公の可子(左)と同僚の千鶴<(C)2025イナズマ社>
  •  映画「タイムマシンガール」より。プロレス観戦する可子(中央)<(C)2025イナズマ社>
  •  木場明義監督。「映画をやめようと思ったこともあるけど、気付いたら次のアイデアを練っているんです」

 驚くとタイムスリップする特異体質になってしまった女性が主人公のSFコメディー映画「タイムマシンガール」が1月25日公開。木場明義監督は「過去のタイムスリップ作品を見て考えたことや疑問点を詰め込んだ。突っ込みどころも含めて楽しんでほしい」と話す。

 プロレス好きの会社員・可子(葵うたの)の悩みは、びっくりするたびに、自分を驚かせた相手と一緒に数十分ほど過去に戻る体質になってしまったこと。おっちょこちょいな同僚・千鶴(高鶴桃羽)に何度も驚かされ、体質に気付かれたのをきっかけに、元の体に戻ろうと試行錯誤を始める。

 SF的な要素と日常の描写を組み合わせた緩いコメディーを得意とする木場監督。人類の夢の一つであるタイムスリップも「意図せず起こる現象にしたら、不便の方が多くなりそうだなと考えた」。主人公を堅実に生きたい女性に設定し「せっかく仕上げた仕事がやり直しになる」などのマイナス面に着目した。

 悩む可子の心の支えになるのがプロレスだ。実は木場監督自身の趣味でもあるという。撮影にはプロレスと演劇の2本柱で活動する女子団体「アクトレスガールズ」が協力し「迫力ある映像が撮れた」と満足げだ。

 高校生の時...

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