映画「敵」は虚実皮膜を遊ぶ傑作 諧謔と眼福をスクリーンでぜひ【山崎あみ『うるおう』リコメンド#105】※音声連動

  •  (C)1998 筒井康隆/新潮社 (C)2023 TEKINOMIKATA
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 20年前、妻に先立たれた老境の元大学教授・渡辺儀助(長塚京三)が、焼き鳥を串打ちから作るほどこだわりの孤食をし、古民家でルーティンに沿って穏やかに暮らす。その日々がやがて、夢かうつつか、混濁していく。

 映画「敵」(筒井康隆原作、吉田大八監督、1月17日公開)は澄んだモノクロ画面の中で、虚実皮膜を遊ぶ傑作です。

 元教え子(瀧内公美)の来訪や大学生(河合優実)との邂逅に浮足立ち、77歳の欲望はうずく。

 亡き妻(黒沢あすか)との記憶には悔恨が顔を出し…。こぼれる諧謔と眼福、ぜひスクリーンで浸ってください。好場面群の中でも特に、儀助と女性3人とのおかしみを、撮影裏話と併せてYouTube「うるおうリコメンド」(略称うるりこ)で、記者さんたちと話していますので、ぜひご覧ください。<ラジオDJ・モデル>

▼今回の動画URL

https://youtu.be/7I9wvxCCfRg

 【やまざき・あみ】interfm(東京)「MUSIClock+」(金曜午前7時)及び、JFN制作FM番組「みゅ...

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