鳥取市の吉岡温泉で温泉街をライトアップし、夜の街歩きを促す「あかりの実証実験」が始まった。22日には街歩きワークショップもあり、地域住民らが夜の温泉街を歩いて明かりに彩られた景観を楽しんだ。
温泉街の新たな魅力づくりの一環で夜も安全に街歩きを楽しめる温泉街を目指し、吉岡温泉会館一ノ湯(同市吉岡温泉)の松浦聡子館長が発案。地元自治会に提案して実現した。
実証実験では、9カ所の街灯を温かみのある電球色に変更▽桜の木のライトアップ▽公園の奥に照明を設置▽2カ所ある足湯の1カ所の照明を電球色に変更-などを実施した。4月13日までの期間中、午後6時から同10時まで点灯し、住民らの意見を募る。
この日は事業説明と街歩きがあり、約20人の地域住民が参加。ライトアップされた桜並木や公園を散策しながら、従来の景観との印象を比較した。
福田和年自治会長は「これまでの街灯は青白く、照明が変わると街の印象が変わると分かった。意見をまとめ、来年度の事業計画に生かしたい」と話した。