故郷にハワイの風を 大山・今出さん 古典フラの師取得で襲名式

 大山町出身の今出恭子さんが昨年9月、ハワイオアフ島で、ハワイの伝統的な踊り「古典フラ」の師を意味する「クムフラ」の称号を取得。その襲名儀式である「ウニキ」が、同町名和の名和神社で披露された。

 今出さんは、名和神社や名和公園を遊び場として育ち、大山の豊かな環境の中で自然崇拝や神様を敬う心が自然に芽生えた。その心が森羅万象への敬いを表現するフラを学ぶきっかけになったという。

 正式なウニキはハワイで行っているが、日本でも披露したいと、ホールなどではなく思い出のある名和神社の境内にステージを設置し「奉納フラ」として行った。

 この日は大山町や松江市のフラ教室の生徒や、県外のフラ仲間も駆け付け、ステージではダンサー24人が「名和神社にフラの女神ラカを呼ぶ」「ハワイ島に住む火山の女神ペレに捧(ささ)げる」「ハワイ王族に捧げる」など六つの演目を披露して盛り上げた。

 米子から友達と足を運んだ池田信子さんは「本格的な古典フラを見たのは初めて。踊りは当然ながら髪飾りや衣装もきれいで、いつか自分も習ってみたい」と話した。

 クムフラは、古典フラのすべての知識を備え、次世代の継承者を育てることができ、ハワイ文化の伝道師ともいえる存在だという。

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事