倉吉市仲ノ町の工房おるすばん灯で、同市関金町関金宿の谷裕美子さん(70)と生徒による「花とあそぶ 押し花絵展」が開かれている。乾燥させた庭や野に咲く草花などで制作した風景画やデザイン画が来場者の心を和ませている。4日まで。
コロナ禍などの影響で、講師を務めていたカルチャースクールが閉校し、現在は谷さんの自宅で月1回、教室を開いている。同所での作品展は6年ぶりで、谷さんと生徒9人が合わせて41点を展示している。
バラをダイナミックな構図で表現したデザイン画や、ぽち袋に押し花をあしらった小品など個性豊かな作品が並ぶ。谷さんのアジサイをクローズアップした作品はみずみずしく、生花のよう。布や和紙を使って表した遠近感が絶妙で、幻想的な霧に煙る山々の作品などが目を引く。
谷さんは「すてきな仲間に恵まれ、花を通じてさまざまな縁がつながっている」と話した。