米子―香港チャーター便初便到着 香港航空会長「定期便復活させたい」

 香港航空の米子-香港連続チャーター便の初便が18日、境港市の米子鬼太郎空港に到着した。米子-香港間では定期便がコロナ禍で2020年2月から運休しており、3年5カ月ぶりの運航となる。8月20日まで週3往復、計15往復運航される。初便で訪れた香港航空の候偉会長は報道陣の取材に「米子線は重要な路線。定期便を復活させたい」と述べた。

 香港の大手旅行会社「EGLツアーズ」が主催し、香港航空のA320-200(174人乗り)を使用。夏休みに合わせ、5泊6日のツアーを中心に鳥取、島根、広島、岡山各県の観光地などを巡る。鳥取県内では水木しげるロードや鳥取砂丘などを訪れる。

 初便には116人が乗り、搭乗率は66・6%だった。空港では平井伸治知事や伊達憲太郎境港市長ら関係者約20人と着ぐるみの鬼太郎が横断幕を掲げて来県を歓迎。一行は大型バス2台で目的地に向かった。

 県によると18日現在、全15往復の平均搭乗率は60%程度。今後、日本人も誘客し搭乗率を底上げしたいとしている。平井知事は「香港航空はチャーター便運航の結果を注視している。全力で観光、ビジネス交流を拡大し、チャーター便を成功させて定期便の再開につなげたい」と話した。

 乗客のうち50代と60代の夫婦は「日本のアニメキャラクターが好きでゲゲゲの鬼太郎をテレビで見ていた。水木ロードに行くのが楽しみ」と話した。

 米子-香港間は13~15年度、同社が期間限定の連続チャーターを運航。搭乗実績を踏まえ、16年から週2往復の定期便を就航させた。

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