新聞の歴史や役割を伝える鳥取県立図書館(鳥取市)の特別資料展「鳥取と新聞-新聞が伝えるふるさと-」(新日本海新聞社など後援)が20日、2階展示室で始まった。9月13日まで。
近代的な新聞が鳥取の地で発行されてから今年で150年を迎えたのに合わせ企画。新聞の歴史や、新聞が伝えたふるさと鳥取県を振り返り、来場者にその役割や活字文化について考えてもらう。
資料展では1843(天保14)年に発行された江戸の火事を伝える瓦版や、江戸幕府が公刊した国際情勢を伝える冊子型の新聞「官板バタビヤ新聞」のほか、県内初の新聞「鳥取県新報」や日本海新聞の源流となる「山陰隔日新報」「鳥取新報」「因伯時報」「山陰日日新聞」などを原本や関連資料で紹介。日本や県内の新聞の歴史を一覧することができる。
また、県内3紙が統合して誕生した日本海新聞が鳥取大震災や鳥取大火をどう伝えたかを当時の紙面で紹介。さらに、1975年の経営難による倒産から翌年の復刊に至る歩みやその後の成長、地域に果たした役割などを紙面や関連資料で伝えている。