第67回鳥取県美術展覧会「県展」(県、県教委、新日本海新聞社主催)の作品審査会が4日、鳥取市の県立博物館であり、各部門最優秀の県展賞など、入選作品301点が決まった。8日に発表される。
日本画と洋画、版画、彫刻、工芸、書道、写真、デザインの8部門に566点の応募があり、県内外の審査員が一般公募の453点を選考した。
三朝町の馬場の滝や旧国鉄倉吉線の跡地などの情景や人物など、さまざまなモチーフを描いた作品が並んだ版画部門では、4人の審査員が表現力や完成度をじっくりと吟味。1~5点の点数札の合計得点などで各賞を決めた。
審査に当たった伯耆町の版画家、生田真さん(74)は「凸版と凹版、平版、孔版を使った作品がそろったので審査のしがいがあった。使う(技法の)種類に必然性を感じられるかどうかを見て審査した」と講評した。
入選作品や無鑑査作品などを展示する県展は16日に同館で開幕後、県内3会場を巡回する。