県展賞に15点 審査結果発表 県博で16日開幕

 鳥取県は8日、「第67回県美術展覧会(県展)」(県、県教委、新日本海新聞社主催)の審査結果を発表し、全8部門から最優秀賞に当たる県展賞に15点を選んだ。奨励賞は33点で、両賞を含む301点が入選した。

 県展は日本画や洋画、書道、工芸など8部門で実施。県内の在住者または通勤・通学者、県内の美術団体に所属する美術家から今年は566点(昨年548点)が寄せられ、県内外の審査員が審査した。

 洋画部門では2人が県展賞に輝いた。澤田恵子さん(八頭町)の「さよなら まろ」は、駅のある町から遠くの海を目指しているような3匹の猫を、淡い色彩と独特のタッチで描いた。「目に見えるものをそのまま描くのではなく、画家の思いを表現できている。見る人に温かい気持ちを与える素晴らしい作品」と評価された。

 Kendaiさん(倉吉市)の「見上げれば、天の川」は緑色や白を使い、広大な宇宙を大小さまざまな四角形で表現。目に見える夜空と、頭の中で想像する世界を巧みに融合させた。

 県展賞を含む入選作品や無鑑査などの作品を展示する県展は、16日に鳥取市の県立博物館で開幕し、その後、県内3会場を巡回する。

 県展賞の受賞者は次の皆さん(敬称略)。

 洋画=澤田恵子(八頭町)Kendai(倉吉市)▽日本画=山本和子(岩美町)▽版画=ミシマサオリ(倉吉市)▽彫刻=永江航己(伯耆町)▽工芸=坂本宗之(鳥取市)竹原正純(北栄町)▽書道=石丸志抱(鳥取市)花木陽子(同)伊藤晃希(米子市)▽写真=山中泰偉(倉吉市)秋田芳郎(湯梨浜町)角尚子(米子市)▽デザイン=野田千恵子(鳥取市)笹尾咲来(米子市)

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