「第67回鳥取県美術展覧会」(鳥取県、県教委、新日本海新聞社主催)の選抜展が30日、日南町霞の町美術館で始まった。入選作品など94点が展示され、見応えのある力作を町民らが楽しんでいる。8日まで。
今年は洋画、彫刻など8部門に566点の応募があり、301点が入選。日南会場の選抜展には、県展賞15点と奨励賞33点のほか、日本画で受賞候補作となった頭本俊子さん(日野町)の「ベンジャミンようこそ!」や、書道で入選した秋庭華芳さん(日南町)の「李白詩」など日野郡在住の入選作や審査員作、無鑑査作が並んだ。
この日は8部門の審査員らが受賞作品の鑑賞ポイントなどを解説し、来場者が聴き入った。日南町内の男性(85)は「レベルの高い県展が日南町で見られるのはありがたい」と話した。
県文化政策課の岩田美里係長は「学生の応募が近年では最も多かった。若くて元気のある県展を鑑賞してほしい」と来場を呼びかけた。