シンガー・ソングライターのCaravanが、開設100年の東京都千代田区の日比谷公園大音楽堂(野音)でライブを開いた。漂泊の音楽家らしく屋外でみんなと歌い合うキャンプのような集いになった。
冒頭、客席中央に設けられたステージに立ったCaravanは、ギター1本で旅情の曲「Feed Back」をしっとりと弾き歌った。囲んだ約3千人の観客たちは音を染み込ませるように体を揺らし、耳を澄ませた。
1974年生まれで、全国を旅してライブを重ね、歌作りをしてきた。出会い、道、風といった用語を曲に織り込み、甘い声音で歌った。この日(10月9日)が誕生日とあって、祝福の歌が客席から湧き起こると、「ありがとうございます」と頭を下げ、感謝を繰り返した。
後半は「Folks」などの早間の曲で大盛り上がり。観客の大合唱が響き渡る会場に、秋風が吹き抜けた。