中井友望「自然に心が動く感覚を味わった」 ヤングケアラーで困窮する役

映画「サーチライト 遊星散歩」

  •  「明るい役も、もちろんやってみたい」と笑顔で話す中井友望
  •  映画「サーチライト 遊星散歩」で主演を務めた中井友望
  •  映画の一場面<(C)2023「サーチライト 遊星散歩」製作委員会>

 俳優の中井友望が、映画「サーチライト 遊星散歩」(10月14日から順次公開)で主演。若年性認知症の母と2人暮らしでヤングケアラーとなり、困窮する高校生を演じた。「役になりきって、自然に心が動く感覚を初めて味わった。忘れられない作品になりました」

 主人公は父を亡くし、母に代わって家を支える果歩(中井)。母と引き離されることを恐れて学校や行政には相談できず、似た境遇で親身になってくれる輝之(山脇辰哉)にも心を開けない。

 助けを拒む果歩の心境を、中井は「一つ弱音を吐くと、そこから全部が崩れてしまいそうで、必死で意地を張っていたんだと思う」と分析する。やがて経済的に追い詰められた果歩は、デートの見返りに男性から金銭を受け取る「JK散歩」を始める。中井は「重いテーマだけど、最後には光が差す。果歩と一緒に走りきった」と話した。

 俳優を目指したのは中学生の頃。人間関係の悩みから不登校になり、自宅で映画を見ていた時、登場人物が感情を爆発させている姿に憧れを抱いた。「私もお芝居の中でなら、こんなふうに感情を出せるんじゃないかと感じた」と振り返る。

 デビュー当初はできないことばかりが気になり、出演作を見...

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