増田有華、昔の自分に寄り添うように

映画「Love song」主演

  •  「アイドル時代は『全身からとげが出ている』と言われたこともあった」と話す増田有華
  •  映画「Love song」で主演を務めた増田有華
  •  映画「Love song」の一場面(☆(○の中に小文字のC)2023「ラブソング」製作委員会)

 俳優の増田有華が、映画「Love song」(20日から順次公開)で主人公の売れないシンガー・花を演じた。自身もアイドルグループ「AKB48」の元メンバーで、厳しい競争にさらされてきた経験を持つ。「必死でとがっていた10代の自分を思い出しながら、寄り添う気持ちで演じました」(共同通信=高田麻美)

 鳴かず飛ばずの花を売り出す資金を捻出するため、幼なじみでマネジャーの猛は暴力団から薬物をだまし取り、報復に殺される。花は猛が残した薬をおとりに、もう一人の幼なじみ・誠を巻き込んで、さらなる報復に乗り出すのだった―。

 薬物や拳銃が登場する非日常の物語だが「花はただ真っすぐに愛と幸せを求めているだけ。その心情には共感できると思う」と増田。役作りでは花の言動に説得力を持たせるため、生い立ちを細かくノートに書き出した。「台本にない部分は想像で補うことで、私だけの花をつくることができた」と手応えを語る。

 注目はラストの歌唱シーン。歌声は実際に撮影に使われたバーで録音したという。「撮影の都合で時間も限られていて、本当のライブみたいな感覚だった。仕上がりにご期待を」と笑った。

 歌が好きでアイドルになり「歌...

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