駅ナカ初、完全無人書店「ほんたす」溜池山王駅に デジタル会員証で入退店

  •  「ほんたす ためいけ 溜池山王メトロピア店」の外観=東京都千代田区
  •  「ほんたす ためいけ 溜池山王メトロピア店」の店内=東京都千代田区
  •  「ほんたす ためいけ 溜池山王メトロピア店」のセルフレジ=東京都千代田区

 東京メトロ溜池山王駅(東京都千代田区)の構内に、無人営業の書店「ほんたす ためいけ 溜池山王メトロピア店」がオープンした。同店を運営する出版取次大手の日本出版販売(日販)によると、営業時間を通じて店員が全くいない「完全無人書店」は、駅ナカでは初めてという。

 近年、書店が減少していく中で、現代のライフスタイルに合わせて人々と本の接点を提供するのが狙い。初回の来店時に、店頭のQRコードをスマートフォンで読み込み、LINE(ライン)を使って会員登録する。入手したデジタル会員証を読み取り装置にかざして入退店をし、購入はセルフレジでキャッシュレス決済。

 店名には、本が人生にプラスとなること、街に本屋が増えることなどの願いを込めた。賃料や人件費の高騰、後継者不足などの問題を抱える書店に、解決策の一つとして提案もしていく。

 登録会員は9月下旬の開店から約3週間で3600人を超え、在庫も4500冊程度から7千冊近くに増強した。この間の販売実績を分析し、ビジネス書、文庫、新書などを増やし、コミックを大幅に減らしたという。

 日販の担当者は「会員の増え方は想定を上回っている。小規模店舗ならではの機動力を生...

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