皆さま、明けましておめでとうございます!本年も何卒ご贔屓(ひいき)のほどを宜しくお願いいたします!
という新年一発目のエッセーですが、毎年この新年一発目は年末年始、どんな過ごし方をしたか…みたいなことを書かせてもらってるかと。
噺家は芸風やスタンス、それぞれ十人十色。私は昨年やっと暮れの大ネタ「文七元結」に手をつけるようになったが、基本的に季節モノのネタはやらないので、年末はあんまりお声がかからず、結構ゆっくりした時間を過ごすことができる。と悠長な今までをやめて、今年からは年末も忙しくお仕事をさせてもらえるようになりたいのだが…
年始となると、噺家はみんな忙しくなる! ご贔屓のお客さんへの挨拶(あいさつ)回りや一門の師匠方への挨拶回り…こちらはだんだんなくなってきたかもしれないが、私はお世話になっている飲み屋さんへの挨拶回りが忙しい! さらに、都内の各寄席は元日から休みなく営業しており、各寄席では正月初席として、任せている協会員ほぼ全員が交互出演などで顔付けされ出演する「顔見せ興行」が行われている。お客様も寄席で初笑いを!という縁起担ぎもあり、年始の初席はとてもにぎやかな興行である。...