【たかまつななの社会を変えよう!】野外フェスのような台湾総統選!

  •  たかまつなな(時事YouTuber、笑下村塾代表)
  •  民進党候補の勝利に旗を振って喜ぶ女性支持者=筆者提供
  •  民進党候補の勝利で舞う紙吹雪=筆者提供
  •  大学4年のリンさん「選挙に行けば、社会は変えられる」=筆者提供
  •  高1のチナさん「二十歳になったら選挙に行きたい」=筆者提供

 1月13日に台湾で総統選および、日本の国会議員に当たる立法委員選の投開票が実施された。4年に1度の選挙だが、台湾には期日前投票や不在者投票・在外投票の制度がない。にもかかわらず、投票率は7割を超えた。中には「留学先から選挙のために帰国した」という有権者も。アジアの民主主義の教科書とも呼ばれるその実態に迫った。

 まるで野外フェス。現地を取材してそう思った。最大野党、国民党の演説集会は、横浜アリーナのような会場で開かれた。与党の民主進歩党(民進党)の街頭演説会は、主催者発表で10万人を超える支持者らが詰めかけた。

 「近所だから来た」「民進党を応援しているから」。政党のグッズが販売されるなど、家族や友人、恋人同士で気軽に訪れやすい雰囲気だ。「昨日の民衆党(野党第2党の台湾民衆党)の集会では、35万人が集まりました」というニュースを見て驚いた。投開票日の前日、若い世代に人気の民衆党の演説会は、大勢の若者であふれかえった。

 投開票日、民進党の党本部前には大型のスクリーンが組まれた。クレーンカメラで舞台上を撮影できるようになっており、選挙の開票特番を中継して司会者がコールを叫ぶと、会場のみんなが...

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