インドネシア、高速鉄道で周辺都市の商機拡大へ

  •  インドネシア・バンドンのテガルルアル駅に停車中の高速鉄道車両
  •  韓国・ソウル市内を走るデイタイムランニングライト(DRL)のみをつけた「ステルス車」(中央)

 昨年10月に開通した東南アジア初の高速鉄道、インドネシアの首都ジャカルタと西ジャワ州バンドンを結ぶ「バンドン高速鉄道」に12月上旬乗車した。バンドン市内で開かれたある企業のイベントに出席するためで、ジャカルタからの参加者は高速鉄道に乗って会場へ向かうスケジュールが組まれた。

 午前9時半にジャカルタ東部の始発駅ハリム駅に集合し、VIPルームで優雅に1時間ほど休憩した後出発。昼前にはバンドンのテガルルアル駅に到着した。1時間かけてバンドン市内の会場へ行き、昼食を取って午後4時までイベントに参加。8時前にはジャカルタの家に帰宅した。

 在来線の長距離列車ではバンドンまで片道3時間ほどかかる。また自動車の移動では、ひどい渋滞に巻き込まれて5時間かかったことも。一方で最高時速350キロメートルの高速鉄道は142キロをわずか45分だ。

 高速鉄道の開通前はこの日のようなゆとりあるスケジュールは不可能だった。バンドンについてはこれまで、避暑地や学園都市というイメージが強かった。今後は同市でのビジネスの機会がさらに拡大していくことだろう。高速鉄道開通の意義を肌で感じた1日だった。(インドネシア)

 ▽韓国...

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