地域で世代間交流の場がない。その解決策の一つとして、シニアと若者が一緒にゲームを楽しもうと提言した人がいた。なんと、それは高校生だ。
「eスポーツ(esports)」とは、「エレクトロニック・スポーツ」の略でコンピューターゲームやビデオゲームを使った対戦を指す。地域の活性化に寄与するとして、eスポーツを事業化する地方自治体も出てきている。群馬県もその一つで「eスポーツ・クリエイティブ推進課」を設置し、群馬のブランド力向上に取り組んでいる。
群馬在住の高1男子、倉林さんは「グンマeスポーツアワード(GeA)」への参加をきっかけに、eスポーツで地元を活性化させたいと考えるようになった。GeAでは、シニアも若者と同じようにeスポーツを楽しんでいた。だが、世代別で部門が分けられてシニアと若者が直接競う機会はなく、年齢を超えた関わりが持てるeスポーツの良さを生かしきれていないのでは、と疑問を感じた。
群馬県もeスポーツの魅力に「年齢、性別、身体能力等の差が少ない」点を挙げるものの、スキルや経験差を考慮し、世代別に部門を設けて運営されるのが実情だ。
彼は、群馬県と笑下村塾の共同プロジェクト「高校...