香港を代表する夜市・廟街(テンプルストリート)を数年ぶりに歩き、「こんなにしょぼかったっけ」と思わずつぶやいてしまった。すれ違った中国人観光客の男性も「就這些?(これだけ?)」と叫んでいる。広東省深センにある東門老街をはじめ、中国の巨大な夜市と比べてしまうと、そう思うのも無理はない。
ただ、しょぼさの理由はそれだけではない。買い物をするにしても、屋台で食事をするにしても高すぎて、夜市の魅力が薄れているのだ。特に食事はチャーハンや焼きそばが1皿78香港ドル(約1500円)もする。廟街付近で働く香港人の友人も「あそこでは店の側も、買い物客側もメリットはない」と言い切る。
香港政府もそこは分かっているのか、昨年末に廟街の一角に新設した多国籍グルメ屋台街の出店料を無料とし、価格を抑えられるようにした。例えばこの屋台街では、シューマイ一串(5個)が10香港ドル(約190円)、魚肉団子一串(6個)も10香港ドル、台湾軽食の豚肉かけご飯は25香港ドル(約480円)で提供されている。
一方でこれだけでは「根本的な解決にはならない」との声も。今の物価水準、香港人のたくましい創意工夫精神だけでは限界と見...