自民党の政治資金パーティー裏金問題を巡り、二階俊博元幹事長が代表を務める政治団体が訂正して公表した収支報告書に、３年間で約3500万円の書籍代が追加で計上されていた。
「そんなに本を買えるわけがない」といった批判の声も上がったが、二階事務所は「二階氏の政治活動を紹介する書籍について、出版社側から最低買い取り数量を提案され購入した」などとするコメントを公表。2020年に出版された『ナンバー２の美学 二階俊博の本心』という書籍を5000冊購入など、その内訳も明らかにした。事務所の説明には「出版社（作家）より出版構想、最低買い取り数量を提案され購入した」ともあった。
この『ナンバー２の美学』の販売サイトの紹介にはこうある。「2020年の秋、自民党幹事長：二階俊博氏が幹事長在位歴代トップとなった。安倍前総理を裏方より支え、総理大臣歴代在位トップとさせた知られざる手腕と謎多き人物像をつづる」。
事務所としては「使途不明ではない」と主張したいのかもしれないが、これまで書籍に携わってきた身としてはむなしさを感じずにはいられない。一般的に著作を出す場合、世に出るまでにはいくつものハードルがある。編集...
