【ぷらっとTOKYO】「千住」

☆(匡の王が品、右に鳥)外、芭蕉のゆかりの地

  •  千住大橋=東京都荒川区
  •  旧日光街道沿いの商店街=東京都足立区
  •  千住の☆(匡の王が品、右に鳥)外碑=東京都足立区
  •  屋号を書いた木札=東京都足立区
  •  松尾芭蕉像=東京都足立区

 東京都足立区の北千住駅は、4社5路線が乗り入れるターミナル駅。「日本全国、北は北千住駅から南は南千住駅まで」という、ローカルギャグに触発されて、駅から真っすぐ南へ歩いてみた。(共同通信=近藤誠)

 千住は江戸時代、日光街道の宿場町であるとともに流通の街としても繁栄した。神田、駒込と並び江戸三大青物市場と呼ばれ、戦前まで活気あふれる問屋街だった。現在商店街としてにぎわう旧日光街道沿いには、当時の店や問屋名を書いた木札があちこちに下げられている。

 文豪・森☆(匡の王が品、右に鳥)外ゆかりの石碑「森☆(匡の王が品、右に鳥)外旧居橘井堂跡」は、☆(匡の王が品、右に鳥)外が千住で、父と医療活動に従事していたことを今に伝える。この頃の様子は、短編小説「カズイスチカ」に描かれている。

 千住大橋は徳川家康が江戸に入って、隅田川に最初に架けた橋。その近くには、俳人・松尾芭蕉の像がある。1689年、深川から船で千住に赴いた芭蕉は「行春や鳥啼魚の目は泪」という矢立ての初めの句を詠んで「奥の細道」への旅に出立した。

 隅田川を渡ると、荒川区の南千住。南千住駅近くには小塚原刑場跡がある。小塚原は品川の鈴ケ森と並ぶ...

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