【たかまつななの社会を変えよう!】より多くの人に知ってほしい 初めて記者会見を開いた理由【最終回】

  •  たかまつなな(時事YouTuber、笑下村塾代表)
  •  旧ジャニーズ事務所の本社ビル=23年10月、東京都港区
  •  ロンドンにある英BBC放送(ゲッティ=共同、22年1月)
  •  2月9日、人生初の記者会見を厚労省で開いた=筆者提供
  •  記者会見で終始厳しい表情の筆者=2月9日、厚労省

 「社会は変えられる」。そう思う子どもたちを増やすのが、私たち笑下村塾の夢だ。若い人の政治参加を促す活動に取り組む中で、海外の子どもに比べ日本には「変えられる」と思う若者が少なく、行動にもつながっていないと考えるようになった。

 ひるがえって自分はどうか。子どもの頃に「変えられる」と思っていたのか。どこかに無力感を抱いていなかったか。今も本当に「変えられる」と信じ、日々活動できているのだろうか。

 この連載でも何度か書いた「高校生リバースメンター」プロジェクト。10代の少年・少女が、知事のメンター(相談役)として政策提言をする活動で重視したのは、社会を変える経験をすることだ。「社会を変える方法はたくさんある。変えてきた若者がこんなにいる。みんなも社会を変えている」。これまで彼らにそう伝えてきた。

 もっともっと自分にできることはないか。そう考えた私は先日、人生で初めての記者会見を開いた。その思いを最後につづりたい。

 私は社会問題解決型の番組を作りたいと思い、新卒で入ったNHKを2年余りで辞めた。その後はYouTubeを通して、NHKではできないことに挑戦し続けてきた。

 2023年3月、旧ジャ...

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