第２７回県アマ囲碁名人戦（新日本海新聞社主催、県囲碁連盟後援）の決勝戦三番勝負が２５日、倉吉市下田中町の中部囲碁会館であり、秋藤伸一七段（５４）＝倉吉市上井＝が森下博六段（８２）＝三朝町大柿＝を２－１で下し、５度目となる名人位を獲得した。
１１年ぶりの名人奪還を狙う秋藤さんと、初の栄冠を目指す森下さんの対局は第３局までもつれ込み、７時間近くに及ぶ接戦となった。
第１局は接戦のままもつれ込んだ終盤、秋藤さんが抜け出して６目半勝ち。第２局は、序盤から森下さんが優勢を保ち、秋藤さんが終盤以降詰め寄ったが時間切れとなり、森下さんが取り返した。最終第３局は、終始盤上を支配した森下さんが形勢を見誤り時間切れ。秋藤さんに軍配が上がった。
終局後、秋藤さんは「最終戦は相手の時間切れがなければ負けていた。正直、勝てた実感がない」と薄氷の勝利を振り返った。
