【東京ウオッチ】最先端の街に躍り出る「初音ミク」の無限性―渋谷パルコで「ART OF MIKU」展

いまのTokyoをつかむイベント情報(3月2日~10日)

  •  河村康輔「ART OF MIKU メインビジュアル」((C)Kosuke Kawamura/(C)CFM)(提供写真)
  •  「ART OF MIKU」展の会場に並ぶ「初音ミク」を表現した現代アート作品=東京・渋谷パルコ(提供写真)
  •  渋谷をテーマにした美術家の中☆(崎の大が立の下の横棒なし)透さんのインスタレーション作品=東京・渋谷(渋谷スクランブルスクエア提供)(提供写真)
  •  現在の西武渋谷店A館が立つ場所にあった、渋谷松竹映画劇場(中央)とキャピタル座(1956年、白根記念渋谷区郷土博物館・文学館蔵)(提供写真)
  •  「ココロ躍る、文具の祭典 三越文具フェア2024」で紹介されている、カラフルさや軽快な書き心地が人気のガラスペン(提供写真)

 ◎「渋谷半世紀」 Shibuyaカルチャー最前線

 【2日(土)】

 ▽「ART OF MIKU―Hatsune Miku×Contemporary Art―」(~4日、渋谷パルコ PARCO MUSEUM TOKYO)

 16組のアーティストが「初音ミク」を多種多様に表現した現代アート作品約40点を紹介する展覧会が、渋谷で開催中だ。

 ミクは2007年に開発された音声合成ソフトのキャラクター。インターネット発の文化・音楽シーンの創造者たちにアレンジされながら、それぞれの表現活動の中で人格が与えられていった。

 イラストレーターのヒロ杉山さん率いるクリエーティブユニット「エンライトメント」がキュレーションを担当。現代美術の作家たちのイメージから生み出された新たなミクの姿が鑑賞できる。

 河村康輔さんによる、スクリーンプリントと版画技法を駆使したメインビジュアル作品は注目。北川宏人さんによる立体像、寺田克也さんが段ボールに描いた作品、ニシイズミユカさんが表した現代的服装のミクなども。キャラクターが持つ無限性を改めて感じることができる。

 杉山さんは「熱狂的な初音ミクファンの反応に心配もあったが、参加...

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